当園自慢の梅の品種「翠香」で梅シロップの開発・商品化したことが評価され、「文部科学大臣創意工夫功労賞」を受賞しました。
洋梨のようなフルーティーな香りが特徴のこの「翠香」。
とても繊細なため、この特徴的な香りを最大限活かすために研究を重ねました。
この翠香という品種は、ほかの農園ではなかなか育てられていない希少な品種です。
なぜ育てられていないのか、、、
それは、 梅干しづくりに向かないから。
みなべ町の梅農家で育てられている品種はほとんどが「南高梅」です。
誰もが知る王道の品種。栽培しやすい、加工しやすい、味や香りのバランスが良い。梅干しにしても、梅酒にしても、梅シロップにしても最高。
南高梅という品種ができてから70年以上も経ちますが、いまだにそれを超える品種が出てきていないというほど、最高の品種です。
翠香は梅干しに向きません。梅干しが作れないので農家は育てたがりません。
しかし、シロップにしたら極上の香り。園主は果樹研究所の学生時代からこの品種に想い入れがあり、大切に育てています。
今では「翠香といえば有本農園!」と言われるほど。
これからどんどんこの品種の魅力を皆さまに広めていきたいです。